PICK UP ACTRESS 唐田えりか

PICK UP ACTRESS 唐田えりか

PHOTO=古賀良郎 INTERVIEW=斉藤貴志

 
 

ドラマ「ブランケット・キャッツ」に出演
定食屋の娘役でテンポの良い演技に注目

 
 

――ドラマ「ブランケット・キャッツ」に定食屋の娘の佐伯さくら役で出演されますが、猫とは直接関わらないんですよね?

「そうですね。でも定食屋に看板犬がいて、その柴犬の名前を私が付けていいと言われたので、“だいふく”と名付けました(笑)」。

――へーっ。何でまた“だいふく”と?

「もともと自分がペットを飼うことになったら、“だいふく”って名前にしようと決めていたんです。動物に付けたら、かわいいかなと思って……」。


――犬にそう呼びかけるシーンもあるんですか?

「ないです。でも、犬小屋にはちゃんと“だいふく”と書いてあるので、注目してほしいです(笑)」。

――猫は飼ったことはあります?

「猫は好きなんですけど、軽い猫アレルギーなので、飼えないんです。猫カフェには何度か行ったことがあって、短時間なら大丈夫みたいです。でも、親友が猫を3匹飼っていて、その子の家に泊まりに行って1日じゅういたら、症状が出てしまいました。くしゃみとか、目のカユみとか……」。

――猫派か犬派かというと?

「飼うなら犬がいいかなと思います。一緒にお散歩ができるから。自分も『犬っぽい』と家族に言われます。私、車に乗るのが好きで、実家で母が姉を迎えに車で駅まで行くときは、必ず一緒に乗っていきました。それで『犬みたいにどこにでも付いてくるね』って(笑)」。

――じゃあ、自分で車を運転するのも楽しみ?

「免許は取りました。奇跡的に学科も技能も全部一発で……。実家に帰ったときは乗るようにしています」。


――ドラマのさくらは現代っ子っぽいようですね。

「大学生で、学校の合間に店のお手伝いをしています。年齢は私と同じくらいで、思ったことを何も考えずに言っちゃう子です」。

――西島秀俊さんが演じる主人公にお母さんがお見合いを勧めるのを「やめなよ、そんな世話焼きばばあみたいなこと」とか言ったり……。

「お母さんのことは好きだけど、お客さんに対して出しゃばると『いい加減にしなよ』みたいな。そういう役だから作り込むより、『楽しんでほしい』と監督さんに言われました」。

――定食屋のシーンの衣裳は、やっぱりエプロン?

「はい。全7話あって、1話ごとにエプロンも服も違います。わざわざ“さくら柄”のものも用意してくださいました。フリフリだったり、腰にだけ巻くタイプだったり、『こんな形のエプロンもあるんだ』という発見もありました」。

――ドラマのなかでは、それで料理を運んだり?

「はい、やってます。結構忙しいお店なので、サササッと手際よくやることを考えました」。

――どんな感じの定食屋なんですか?

「地元のみんなに愛されていて、いろいろな年齢層の方が来ます。私も千葉の実家にいたときは、そういうガヤガヤした定食屋さんに行ってました」。

――どんなものを食べていたんですか?

「とんかつとか生姜焼き定食とか、がっつりお肉系を頼んでましたね。高校生のときは大盛りで(笑)。学校帰りに友だちと行ったりしてました」。

――お母さん役の美保純さんとは、すぐ親子感は出ました?

「美保さんがすごく気さくな方で、本当にお母さんみたいに、セッティングの合間とかたくさん話し掛けてくださいました。若い頃はヤンチャだったそうで『人の話なんか聞いてなかったよ』とか(笑)、面白かったです。あと、前にアクションドラマをされたそうで『腰回りの動きが大事だから、腰を動かしておきなさい』というアドバイスもいただきました(笑)」。


――劇中ではどんな関係の親子なんですか?

「しょっちゅうケンカはするけど、ケンカするほど仲が良いというか、お互いを大事に思っている親子です」。

――えりかさんも実際のお母さんとはそんな感じ?

「あまり言い合いはしません。姉たちのほうが母とケンカしてました。私は末っ子ということもあって、それを見て楽しんでいて(笑)、どういうふうにしたら怒られないか、何となくわかっていました」。

――末っ子らしいですね。あと、さくらは台詞をテンポ良く言うようで。

「そこはちょっと難しかったです。私が普段、興奮でもしない限り、そんな感じで話すタイプではないので。『もっと速く言っていいよ』『カブせちゃってもいいよ』と言われました」。


――テンションを上げて演じたり?

「そうですね。事務所の先輩の吉瀬美智子さんが同じシーンにいらっしゃって、『家で何も考えずに早口で台詞をバーッと言う練習をしておくと、現場に入ったらスムーズに出るようになって、そうすれば感情も自然と入れやすくなる』というアドバイスをいただきました。ありがたかったですね」。

――「ブランケット・キャッツ」全体には、どんな印象がありました?

「猫を通してわかること、気づけることがたくさんあって、すごくホッコリします。誰でも楽しんでもらえるドラマだと思います」。

 
 

映画を毎日1本観て感想を書いて
気づけたことがたくさんあります

 
 

――最近の他の仕事だと、JALのCMでは制服でサッカーボールを蹴ってました。あれはスムーズに撮れたんですか?

「本当の高校で撮影をして、サッカー部の男の子たちがいたのでボールの蹴り方を教えてもらいながら、すごく練習しました。練習では苦労しましたけど、その甲斐あって、本番は何回か撮るだけで終わりました」。

――「NHKゴガクアプリ」のPRミニドラマでは、最後に「私も始めちゃおう」と言ってますが、実践してます?

「私はK-POPが好きなので、韓国語をちょっとずつ勉強するようにしています。まだ会話までは行かないんですけど、簡単な言葉を覚えたり、ハングルをちょっと書けるようになってきました。大きいノートにダーッと書いて練習したりしてます」。

――他にも自分磨きでしていることはあります?

「最近ホットヨガに暇さえあれば通って、体型管理をするようにしています。『こんなに汗をかくんだ』と思うくらい、体じゅうからすごく汗が出るので、気持ち良いですね。リラックスしながらできるので、気分転換にもなります」。

――映画も相変わらずよく観ているんですか?

「3ヵ月くらい前からなんですけど、今は毎日DVDを観るようにしています」。


――じゃあ、3ヵ月で100本近く観ているわけですか! 特に印象に残った作品というと?

「洋画をよく観るようになって、特に好きだったのは『博士と彼女のセオリー』です。もともと主演のエディ・レッドメインさんを『ハリー・ポッター』の新シリーズの『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で観て、気になっていたんです。『博士と~』では全然違う役柄でした」。

――“車イスの物理学者”ことホーキング博士を演じたんですよね。

「病気を抱えて、どんどん体が動かなくなる役なんですけど、演技が素晴らしすぎて、何かもう、すごい衝撃でした。人間の心の部分を繊細に丁寧に表現されていて……。そこからエディ・レッドメインさんにハマって、出演されている作品を観るようにしています」。

――映画を1本観ると2時間とかかかるし、毎日続けるのは大変かとも思いますが、どうしてそうしようと思ったんですか?

「事務所の方に出していただいた課題です。毎日1本観て、感想をノート1ページに書いて、マネージャーさんに送っています。最初は感想を書くのも下手で、事務所の方に『小学生の作文じゃないんだから』と怒られました(笑)。『もっと役者さんの感情とか細かい部分を観るように』と言われてから、感想を書くのに何時間もかかるようになって、ひどいときは4時間(笑)。書こうとしたら、自分のいろいろなことも思い出しちゃって手が止まって、気づいたら『こんなに経ってた!』という(笑)」。


――4時間かかったのは何の映画ですか?

「『君への誓い』という洋画です。観ているときは泣かなくて、終わってからジワジワきて、ポロポロ泣いてしまって……。『良かったな……』と思って、泣きながらゆっくり書いていたら、『ああ、4時間だ』となりましたね」。

――そういうふうに映画を観てきた成果は、「ブランケット・キャッツ」での演技にも活きました?

「目力とか、すごく大事だと思うようになりました。まばたきなど細かい動きでも意味を持ってしまうとか、気づけたことはたくさんあります」。

――梅雨どきの雨の休日も、映画のDVDを観て過ごすことになりそうですか?

「お休みの日は雨でも友だちと遊びに行きたいです。まずホットヨガに行って、映画を観に行ったり、カフェに行ったり、室内でできることでゆっくりしたいです」。

――意外とアクティブですね。

「そうですね。写真を撮ることも好きだし、雨でも楽しめます」。


 
 


 
 

唐田えりか(からた・えりか)

生年月日:1997年9月19日(19歳)
出身地:千葉県
血液型:A型

 

【CHECK IT】

マザー牧場でアルバイト中にスカウトされて芸能界入り。2015年9月から「ソニー損保」CMのイメージキャラクターに。現在は「情報番組」篇、「えりかの特集コーナー」篇がオンエア中。これまでの主な出演作は、ドラマ「こえ恋」(テレビ東京ほか)、「メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの診断」(関西テレビ・フジテレビ系)、「貴族探偵」(フジテレビ系)、back number「ハッピーエンド」MVなど。6月23日(金)スタートのドラマ「ブランケット・キャッツ」(NHK/金曜22:00~)に出演。

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唐田えりか公式 Instagramへ

 

「ブランケット・キャッツ」(NHK)
詳しい情報は公式HPへ

 
 

 

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