PICK UP IDOL LinQ
PHOTO=小澤太一 INTERVIEW=斉藤貴志
「妖怪ウォッチ」のEDテーマで注目
選抜メンバーも妖怪っぽさを発揮!?
――アニメ「妖怪ウォッチ」のエンディングテーマとして「ふるさとジャポン」が流れてから、反響はありました?
天野「この前のリリースイベントでは、お子さんがすごく多かったです。ジバニャン(の着ぐるみ)が来ることもありましたけど、私たちが出る前から『ふるさとジャポン』が流れていて、前に座っている子たちが口ずさんでいたんですよ。お子さんはツイッターとかやらないから広まっているかわからなかったけど、『覚えてくれているんだ』と思いました」。
吉川「私は8歳の妹がいて、『妖怪ウォッチ』世代だからリアルな声が返ってきます。一回聴いただけで覚えたらしくて、学校でみんなで踊ったり歌ったりして好きになってくれたみたいで、良かったです。隣りにも同じ学年の男の子が住んでいて、この前、妹と2人一緒に振り付けを教えるレッスンを家でしました(笑)」。
髙木「かわいい(笑)。初めて放送で流れたときは、メンバーみんなでレッスンしていたのを中断して、ワーッとテレビを観に行きました。キャラクターのケータくんたちが踊っていて、すっごい感動しましたね。私たちがレコーディングした声も流れて、鳥肌が立ちました」。
山木「ゲーム(『妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラ』)では、達成したら曲が聴けるんですよね? 親戚の子どもがゲーム画面と一緒に歌っている動画が送られてきて、めっちゃうれしいと思いました」。
――今回はメンバー9人で歌ってますが、このタイアップシングルを出すことのLinQとしての意味合いは、どう捉えていますか?
髙木「LinQは今25人いますけど、そのなかから9人選抜で出させてもらうということで、他のメンバーの分も代表してやる自覚が芽生えました。LinQを広める目標はみんな一緒なので、『妖怪ウォッチ』と良い組み方ができたんじゃないかと思います」。
――妖怪と関わりがあるメンバーが選ばれたわけではないですよね(笑)?
吉川「でも、みんな妖怪っぽいです(笑)」。
天野「LinQにはいろいろな妖怪がいて(笑)」。
髙木「彩乃ちゃんはのんびり妖怪(笑)」。
天野「マイペースで」。
山木「自由行動が多いです。自分の世界に入ってボーッとしてたり、違うことを考えてたり」。
吉川「でも、考えてることがわかったりします」。
髙木「千愛ちゃんは心が読める妖怪(笑)?」。
吉川「私、読めます(笑)。彩乃ちゃんは特に見えますね」。
山木「顔に出やすい?」。
吉川「ボーッとしてるときは『本当に何も考えてないんやろな』って顔をしているし、険しい顔のときは『何か考えとるな』みたいな感じで」。
天野「悠未はいろいろな妖怪が憑いてそうやね(笑)」。
山木「いたずら妖怪です!」。
髙木「ああ。いたずらは大好きですね」。
山木「めっちゃいたずらするし、ドSだから(笑)。本当に妖怪みたい」。
髙木「最近だと、対バンライブのときに自分のポケットに飛行機の荷物に貼り付けるシールが入っていて。シールといえば、誰かに付けるものじゃないですか」。
――そうなんですか(笑)?
吉川「それが“福岡”って書いてあるシールだったんです。福岡からの便、ということで」。
山木「けっこう大きくて」。
髙木「誰に付けようかな? ピピピ……って彩乃ちゃんをターゲットにして。『あやのーん、疲れたね。どうしようね?』って肩にタッチしながら貼りました。衣裳にぺタッと」。
山木「全然気づかなかったんですよ~」。
髙木「私は誰かにツッコまれるまで言わない派だから」。
吉川「周りも言わないんです」。
山木「私は絶対気づかないタイプだから、“福岡”って付けられたまま、他のアイドルさんもいるのにステージをウロウロしていました(笑)。普通にリハもして。それを見て、みんなニヤニヤしてたんですよね。ひどい! そしたら(杉本)ゆささんが教えてくれました」。
天野「しかも、気づいた彩乃が『もう!』みたいな感じで悠未にシールを返したら、悠未が今度は千愛に付けたんですよ(笑)」。
吉川「私も彩乃の衣裳にシールが付いているのを見て笑ってたんですけど、自分に貼られたのは気づかんで(笑)。(海月)らなに『何か付いてますよ』と言われて『エーッ!?』となってビリビリ剥がしたんですけど、悠未が『私は付けてないよ』ってウソつくんですよ(笑)! それで人狼ゲームみたいなことが始まって。場をややこしく乱すんですよね」。
髙木「いたずらは楽しいです。なっちゃんはごはん大好き妖怪?」。
天野「そうですね。そういう妖怪、本当にいますよね? 食べすぎ妖怪、みたいな」。
――何をどれぐらい食べた、みたいな記録はあります?
天野「同じものを何杯というより、いろいろ手を付けるタイプなんです。でも最近、ちょっと控えてます」。
――ダイエット的な意味で?
天野「はい。しかも私、けっこうお腹を壊すので。お酒のせいもあるんですけど。お母さんから控えるように言われて、1ヵ月ぐらい禁酒したり」。
――逆に言えば、普段はお酒もけっこう行けると。
天野「そうですね。たぶん、あとに残りやすいお酒ばっかり好きだから、ダメなんでしょうね。日本酒とか焼酎とか」。
――彩乃さんも今年20歳になりましたが。
山木「お酒に手は出しちゃいます(笑)」。
天野「強いよね」。
山木「強いほうかな? でも、眠くなっちゃうんです。『面白くない』とよく言われます。本音をいっぱいしゃべっちゃうから、いろいろバレることもあります(笑)」。
――ヤバイ話も?
山木「言ってたみたい。悪酔いはしませんけど、人生について語り出す、みたいな」。
天野「熱くなるタイプ」。
山木「ウザいタイプですね(笑)」。
――「ふるさとジャポン」の振りはけっこう大変じゃないですか? 片足を上げて、その下で手を叩いたり。しかも、歌いながら。
山木「大変ですね。ラッキィ池田さんが振り付けされて、みんなで振り落としをしたとき、組体操があるから力が必要なので、全員腕立て伏せをするように言われたんですよ。一番できた人が上に乗るとか、いろいろ決められて面白かったです」。
髙木「腕立て、できん人は本当にできんよね。1回ぐらいとか」。
吉川「私はできん……。背筋はできるんですけど、腕立てと腹筋は苦手。筋肉はあるんですけどね。使えない筋肉がめっちゃある(笑)。でも、組体操となるとまた違う感じで、ゆうみんを持ち上げるのはスルッとね」。
髙木「うん。支えてくださってます」。
吉川「コツをつかんだら、意外と行けました」。
――PVでは水を敷いたところで踊っていて。
山木「めっちゃコケました(笑)」。
髙木「スベる動画を撮っておけば良かったね。めっちゃスベったけん」。
山木「みんなビショビショでした」。
天野「けど、拭けるんです。防水の衣裳だから」。
――特に派手にコケていたのは?
山木「全体的にコケてましたけど、激しくコケたのが(坂井)朝香ちゃん」。
髙木「『ギャーッ!!』と言ってました(笑)」。
吉川「長い髪を巻いてたのが、もう全然取れてベチョーッとなって、ドライヤーで乾かして。ちょっと大変そうでした」。
――エイベックスからのリリースで、レコーディングで今までと違った点は?
天野「まずスタジオがすごく大きくて、歌うときは部屋にポツン、みたいな。いつもは狭めな個室だったんですけど。しかも向こう側のスタッフさんが見えなくて、ちょっと緊張感がありました。録り終わったあとも、完成形だけでなく、1人ずつ歌ったバージョンが初めて送られてきて。『これを聴いて反省してください』という感じで」。
髙木「うちで反省しました。ガックリしながら(笑)」。
旅に出たい気持ちはすごくあって
行かないのに計画だけ立てたり(笑)
――「ふるさとジャポン」は、急に旅に出て……という歌ですが、そういう気持ちになることはあります?
山木「海外に行きたいと、ずっと思ってます。いつか留学したいな……って。英語は全然できないんですけど(笑)。日本から飛び出したい想いはずっとあります」。
――ライブではけっこう海外にも行ってますよね。
山木「タイとか韓国とか中国とか。ライブで海外に行くのはめっちゃ楽しくて。ノリも日本と全然違うし、言葉が通じないのもまた新鮮で良くて。でも、留学はニューヨークに行きたいんですよ」。
天野「オシャレ~。私も旅に出たい欲はすごくありますね。よく1人でプランを立ててます。行かないのに『いくらぐらいかかるだろう?』と調べて(笑)。釜山に行く計画も立てたし、阿蘇に行くことも考えたり。あと『星が見たいな~』と思って、福岡の星野村に行こうかと」。
――福岡県内なら、行こうと思えば行けるのでは?
天野「でも、『星だけ見に一緒に行ってくれる子はいるかな?』っていう。京都とか関西方面にも、東京にもプライべートで行きたいです。釜山は1ヵ月に1回ぐらい調べてますけど、結局まだ行ったことはありません(笑)」。
吉川「私は北海道に行きたいですね。食べ物が目当てで。4年ぐらい前に一度だけ、イベントで行ったんです。そのときはスープカレーやジンギスカンを食べて、みそラーメンだけ食べられなくて。目の前にお店はあったのに。それが心残りのまま、4年間ずっと行ってません。私たちはラーメンはとんこつばかりだから、本場のみそラーメンを食べてみたくて」。
髙木「私は旅行にそんなにそそられませんけど、母とリフレッシュで温泉めぐりをしたい、というのはあります」。
――今まで旅先で面白いことがあったりは?
天野「けっこうありますね。7月にLinQで沖縄に行ったとき、暑すぎて車の窓を開けるだけでヤバイ感じで観光はしなかったけど、ホテルの部屋がすごく広かったんです。畳の部屋もあって、お風呂にはジャグジーも。私と大庭(彩歌)ちゃんと(新木)さくらの3人部屋だったかな? ワイワイしてました。ライブが終わって最後の夜には、みんながその部屋に集まって、お菓子とか買ってパーティーをして楽しかったです」。
髙木「韓国に行ったとき、ホテルで英語とか全然読めなくて。お風呂に入ったら瓶がいっぱいあって、イメージで『これはリンスやな。シャンプーはこれやな』って、シャッシャッと頭に付けたんです。そしたら、えらいヒリヒリするし、泡立たんし。それは男性のヒゲ剃り用のローションだったんです(笑)」。
吉川「それにカブせると、私も中国のホテルでお風呂に入りました。MYUときしまゆ(岸田麻佑)さんと3人部屋で、2人が先で私が最後に。そしたら海外式でタンクにお湯がなくなったみたいで、シャンプーの途中でお水に変わって『冷たっ!』と(笑)。裸で頭には泡が付いてるじゃないですか。スタッフさんの部屋が2階下だったから、バスローブを着てシャンプーが付いたまま行ったんですけど、そのスタッフさんがお酒を飲んで、いびきをグーグーかいて寝ているのが聞こえて、ピンポンしても全然起きない。結局また自分の部屋に戻って、水で頭を洗って、めっちゃ寒いなかで寝て最悪でした」。
――歌では旅に出てふるさとの良さに気づいたりしてますが、ジャポンの良さだと思うところはありますか?
髙木「清潔なのが素敵ですね。別に外国をディスるわけではないですけど、日本ではたとえばポイ捨てもなくそうとしてるし、ゴミ拾いや分別の習慣もあるし。人のことを考える思いやりもいいなーと思います」。
――このCDが発売されると、今年もあと3ヵ月となります。
髙木「早いなぁ」。
吉川「もう3ヵ月しかないのか」。
天野「ビックリやな」。
山木「いろいろと固めていかないといけない時期かと思います。上のメンバーも卒業して、新生LinQとして『ふるさとジャポン』も出すので。方向性や目標をちゃんと定めていきたいです」。
――結成6年目に入って、今のLinQはどういう状況だと思います? 上昇気流にあるのか……。
天野「めっちゃ真んなか? じゃないですかね。上でもなく、下でもなく」。
吉川「加速中ですね」。
山木「今が勝負どきかな。『妖怪ウォッチ』の歌はチャンスで、新しいファンの人や、今までLinQを知らなかったお子さんの層にも知られて。お子さんって素直だから、どう受け止められるかは重要だと思います」。
――最後にスポーツの秋ということで、体育祭の思い出とかあります?
吉川「高校生のときにチアガールをしたのは、青春の1ページです」。
髙木「小学校のとき、組体操をやりました。私は小さいから、いつも一番上ですけど、一度200人ピラミッドというのがあって。ウワーッと集まってダダダダとやるので、私は小さくて危ないけん、補助をしてました。そしたら、一番下の真んなから辺の人が出れんくなって、補助の私が入ったんです。小柄な私が下で、けっこう大きい人が上。どんな光景? と思いながらやってました。膝がジリジリして、本当に潰れるかと思った……というのが思い出です(笑)」。
天野「運動会は青春でいろいろありますけど、衝撃的というか最悪の思い出は、小学4年ぐらいに80m走で3回コケたことです(笑)。4人で走って、1回大きい子がちょっと倒しにきて3人でコケて。2回目は2人でコケて、最後は1人でコケました。脚がすごいことになった駆けっこでした(笑)」。
LinQ(りんく)
2011年2月、福岡市内で行われたオーディションにて選ばれたメンバーで結成。九州・福岡を拠点に活動する。グループ名は“Love in 九州”の頭文字からの造語。アイドル活動を通じて、いろいろな人やもの、地域や国などを繋げる(=リンク)グループに。そして“笑顔の架け橋”に、との想いが込められている。2011年9月、1stシングル「ハジメマシテ」でCDデビュー。2013年4月、「チャイムが終われば」でメジャーデビュー。今年5月にZepp Fukuokaにて結成5周年記念ライブを開催した。現在のメンバーは25名。
【CHECK IT】
14thシングル「ふるさとジャポン」を9月28日(水)に発売。アニメ「妖怪ウォッチ」(テレビ東京系)のエンディングテーマ。ニンテンドー3DSソフト「妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラ」のエンディングテーマ。ライブDVD/ブルーレイ「LinQ 5周年祭『うちらのどんたQ~博多名物になりたいっちゃん!~』」、主演映画「みんな好いとうと♪」のDVDが発売中。
詳しい情報はLinQ 公式サイト
「ふるさとジャポン」
LinQ ver.① 1,000円(税込)
LinQ ver.② 1,000円(税込)
LinQ ver.③ 1,000円(税込)
LinQ ver.④ 1,000円(税込)
「妖怪ウォッチ」ver.① CD+DVD 1,800円(税込)
「妖怪ウォッチ」ver.② 1,000円(税込)
天野なつ(あまの・なつ)
生年月日:1993年8月12日(23歳)
出身地:福岡県
血液型:不明
吉川千愛(よしかわ・ちあき)
生年月日:1994年4月2日(22歳)
出身地:福岡県
血液型:A型
山木彩乃(やまき・あやの)
生年月日:1996年1月3日(20歳)
出身地:熊本県
血液型:AB型
髙木悠未(たかき・ゆうみ)
生年月日:1997年5月7日(19歳)
出身地:福岡県
血液型:B型