FRESH ACTRESS 安井南
PHOTO=mika INTERVIEW=斉藤貴志
レプロエンタテインメントの若手女性タレントたちが浅草の劇場で繰り広げる舞台「ローファーズハイ!!」。その第三回公演がいよいよ近づいてきた。キャストから4人のリレーインタビューのトリを飾るのは、新キャストオーディションに合格して出演する、新人の安井南。
「ローファーズハイ!!」の新キャスト
オーディションを突破した武道少女
――「ローファーズハイ!!」のオーディションは、どういう経緯で受けたんですか?
「夏に公演を観て、自分と同世代の女の子たちが一生懸命やっている姿を『パワフルだな』と思いました。それで、『自分もあそこに立ちたい』って受けました」。
――13歳の南さんも普段、負けないくらいのパワフルさがあったり?
「結構あります。道とかでガンガン走って人を抜かしちゃうので『自分、若い!』って感じます(笑)。オーディションでも、とりあえず自分のまま、明るくパワフルな感じでできればと思ってました」。
――芸能界には小さい頃から興味あったんですか?
「小4くらいから意識してました。テレビでCMを観て『この女優さんに合ってるから、この商品は売れるんだな』と考えたりしてました」。
――小4からそんな業界分析みたいなことを(笑)?
「お母さんにそういうことを教えられてたんです。お母さんはネットでいろいろ芸能ニュースを見ているから、私も『最近こういう人が流行っているんだ』みたいになって……。それで、『テレビに出て誰かのために頑張っている人はいいな』と思いました」。
――自分は芸能界でどんなことをしたい?
「毎年、全国高校サッカーの応援マネージャーってあるじゃないですか。あれのリフティングをやりたいなーと思ってます(笑)」。
――サッカー、得意なんですか?
「まだ全然得意じゃないです。でも、あのリフティングの回数の新記録を出すのが夢です」。
――記録は前年度の大友花恋さんの15回です。
「20回は行きたいですね(笑)」。
――そういえば特技が空手、テコンドー、剣道、ダンス、テニスということで、身体能力がかなり高そうですね。一番得意なのは何ですか?
「空手です。最初は小1でテコンドーを始めて、小3から空手も同時にやるようになったんですけど、テコンドーをやっていたおかげで空手が強くなれました」。
――今は何段?
「初段です。最初に出た空手の大会で金メダルだったんですけど、頭蹴りとか空手では反則のテコンドーの大技をいっぱい出しちゃって、すごく怒られました(笑)」。
――剣道はいつから?
「中学から部活で始めました。そっちが忙しくなってきて、空手は今は行ける日だけ行く感じです。ずっと武道をやってきたから、部活は剣道がカッコイイと思って入りました」。
――剣道でも、もう試合で活躍しているんですか?
「ちょうど初段を11月に取ったんですけど、試合ではやっぱり小さい頃からやっている子に負けます。ちょっと悔しいですね」。
――「ローファーズハイ!!」のオーディションではどんなことをやったんですか?
「今まで出ていた佐々木七海さんに来ていただいて、ひとつのシーンのタップを教えてもらって、最後にテストみたいに見せたり、紙に書いてある台詞を読んだりしました。それから、ワークショップを受けました」。
――南さんはダンスもやっていたんですよね?
「5歳からやってました。でも、タップは初めてです。ワークショップのときもタップを教えてもらったんですけど、家で練習する場所がなくて……。フローリングだと傷ついちゃうから、お母さんに『何か音が出る板ない?』と聞いて、こたつに乗せる板の裏側を使ってやりました。音は出るし、裏側なら傷ついてもいいから(笑)」。
――1日何時間も練習を?
「こたつ板をベランダに出して練習して、疲れたら家の中に入って休憩しながら2~3時間頑張りました」。
――受かったことを聞いたときは、ガッツポーズが出たような?
「あまりピンと来ない感じでした。実感がなくて『本当に私でいいのかな?』って……。でも、選ばれたからには頑張ろうと思いました」。
「動じない」と言われるので
舞台での度胸はあると思います
――学校でもやっぱり明るいキャラなんですか?
「普段から明るいです。英語の先生のモノマネとかしてます(笑)。その場で見たものをすぐマネして、友だちに見せるのが好きなんです」。
――誰か有名人のモノマネもできます?
「キンタロー。さんの社交ダンスとか、たまにやったりしますね」。
――ククラスメイトも楽しいでしょうね。
「とにかく明るいので、一緒にいる子はたぶん楽しいと思います(笑)。友だちと話していて、何か言ったらすぐツッコむし、関連する話をどんどんしていきます」。
――学級委員もやるタイプ?
「1年生のときにやりました。第一印象が大事かと思って、自分から手を挙げたんです。特に何かしたわけではなく、教室のカギを締めるくらいでしたけど(笑)。あと、文化祭のこととか話し合うときに進行しました」。
――苦手なことは何かありますか?
「生まれつきシナモンが絶対食べられません。パン屋さんから匂いがしてきただけで、息を止めて通ります。絶対ムリです!」。
――へーっ。好きな女子が多いのに。休みの日は何をすることが多いですか?
「お母さんとどこかに出掛けて、洋服の買い物をしたりします」。
――今年の冬物も買いました?
「短めのパンツで、ベルトがファーみたいになっているのを買いました。服はまず自分で選んで何着かに絞って、お母さんに『どれがいい?』って見せて、最終的にはお母さんが決めます」。
――座右の銘が“なんでも自分でやる”とのことですが……。
「ずっとお母さんに『自立しなさい』と言われているんです。親がいついなくなってもいいように、人に頼らないで……って」。
――実際はいなくならないんでしょうけど、そういう教育方針なんでしょうね。洗濯とか自分でやったり?
「結構やります。ジェルボールを1コ入れるだけですけど(笑)」。
――料理も?
「やります。でも私が料理を作ると、自分の好きな食べ物が増えるんです。エノキタケとシメジと豚肉をバターで炒めたのとか(笑)。キノコがすっごい好きなんです。一番はエノキタケです」。
――一番楽しいのは、何をしているときですか?
「今はタップですかね。とにかく“楽しい!”って感じですけど、ちょっと足の裏が痛くなってきちゃって……。階段では土ふまずを角のところに当てて上ってます。歩いていると、脚が攣る感じもします」。
――それぐらい練習していると。初出演する「ローファーズハイ!! Vol.3」では、この取材日時点で配役は未定ですが、どんな役をやりたいとかあります?
「明るい感じの人気者がいいですね」。
――合いそうですね。共演する先輩たちとは、もう稽古で仲良くなってますか?
「はい。みんなやさしくて、いろいろ教えてくれるので。最初は緊張しましたけど、メンバーになったらずっと一緒にいるから自然に仲良くなれると思っていて、そこは心配してなかったです」。
――学校でもクラス替えのあと、すぐ友だちができるタイプ?
「そうですね。最初は前から仲良かった子としゃべって、1週間経ったくらいから、どんどん広げていきます」。
――デビューとなる本番を迎えるのは楽しみですか? 不安もあります?
「どっちもあります。早くやりたいけど、『みんなの足を引っ張らないかな?』『台詞は覚えられるかな?』という感じです」。
――もの覚えはいいほう?
「自分の好きなものはよく覚えているので、結構いいです。お芝居は楽しくて好きだから、大丈夫だと思います」。
――他に本番までにやっておきたいことはありますか?
「滑舌を良くすることと、即興で話すときに『なんか』って言葉が増えちゃうので、それをなくしたいです。お母さんからずっと言われているので気をつけます」。
――生の舞台でも度胸はありそうですね。
「たぶんあります。『動じない』とよく言われて、自分でもそう思います。剣道の審査で間違えちゃっても、すぐ何もなかったように直して普通にできて、先生にも『大丈夫だね』と言われました」。
――それは生まれつき?
「だと思います。あと、テコンドーの先生がすごく怖かったので、鍛えられたかもしれません(笑)」。
――千秋楽がクリスマスイブですが、去年は何をしてました?
「お母さんとお兄ちゃんと横浜の街に行って、『ハリー・ポッター』の映画を観ました。イルミネーションもすごくきれいでしたね。毎年どこかに出かけています」。
――今年のクリスマスプレゼントに欲しいものは?
「肩こり用の首輪です」。
――また13歳でそんな(笑)。
「お父さんが4年くらい、同じのを首に付けていて、たまに洗ってますけど、お守り的な感じなのかと思って……」。
――肩自体が凝ってるわけではないんですね。
「肩、凝ります。たぶん歩くときに首が前に出るからです(笑)」。
安井南(やすい・みなみ)
生年月日:2004年3月13日(13歳)
出身地:神奈川県
血液型:B型
【CHECK IT】
2017年に舞台「ローファーズハイ!! Vol.3」の新キャストオーディションに合格。浅草九劇で行われる公演に出演してデビュー。出演日は12月16日(土)・17日(日)、22日(金)~24日(日)。
詳しい情報は公式HP
舞台「ローファーズハイ!! Vol.3」
12 月14 日(木)~12月24日(日)浅草九劇
チケット発売中
出演:村田寛奈(12月14・15日、19~21日)、林愛夏(12月16・17日、22~24日)、佐々木七海、大森つばさ、百音、鎌田彩樺、吉原来華、奥田こころ(12月14・15日、19~21日)、山﨑果倫(12月16・17日、22~24日)、寒竹優衣(12月14・15日、19~21日)、清水夏帆(12月16・17日、22~24日)ほか
詳しい情報は公式HP