PICK UP ACTRESS 伊藤萌々香
PHOTO=厚地健太郎 INTERVIEW=田中裕幸
舞台『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE』再演で演技初挑戦
大好きなキャラクター”七海千秋”役を演じる
――まず『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017』で、”超高校級のゲーマー”という七海千秋を演じることが決まった時の気持ちを教えてください。
「『ダンガンロンパ』はアニメが好きで観ていて、ゲームもやるようになったんですけど、世界観だったり、キャラクター一人ひとりの存在感がすごく強くて、素敵な作品だなと思っていました。七海ちゃんはゲームをやっていた時から好きで、私がまさかやらせていただけるとは思っていませんでした」。
――制作発表会見ではキャストの中でいち早く七海のキャラクタービジュアルも解禁されました。
「本当にうれしかったです。もともと私、コスプレを観るのも好きで、あの格好をできるということですごくテンションが上がりました!ずっと趣味でやりたかったんですけど、そしたら、まさかお仕事で役としてやるということで本当にびっくりしました」。
――趣味でコスプレ…というと、ハロウィンとか思いつきますが。
「ハロウィンではやらないです。前はやっていたんですけど、最近の若者についていけなくて…」。
――自分も若者じゃないですか(笑)。ところで、これまでお芝居の経験は?
「レッスンは受けたことがあるんですが、お仕事では初めてです」。
――舞台を観るのは好きなほうだったんですか?
「はい。舞台もこれまで以上に関心をもって観ています。フェアリーズのメンバーがお芝居をしているのでそれを観たり、事務所の先輩の舞台を観させてもらったりだとか。メンバーが演技をしているのを観て、自分もいつかはやりたいなと思っていました」。
――歌やダンスが本職の人がお芝居をやることで得られること、成長できることって何だと思いますか?
「やっぱりお仕事自体の幅も広がると思いますし、歌とダンスの表現をするのに表情にも磨きがかかるんじゃないかなと思います」。
――演技レッスンは普段からやっているんですか?
「はい。メンバーと一緒に定期的にやっています。以前は毎週レッスンを受けるということがなかなかできなかったのですが、高校を卒業したこともあって、昼間の時間を使えるようになったので、定期的に受けることで、これまで以上に演技のレッスンが楽しいと思えるようになりました」。
――じゃあ、舞台初挑戦にはちょうどいいタイミングでしたね。
「すごくいいタイミングでした。スタッフさんにも『最近演技を好きになってきたんです』と話していたので…」。
――逆にレッスンを受けていて、難しく感じることは?
「以前はセリフを追うことに精一杯になっていて、そこに苦戦していました。でも最近はセリフを言う直前に次に言う言葉の意味を落ち着いて考えられるようになって、そういう面では変わってきたかなと思います。演技の先生からも『演技好きになったでしょ』と言われるくらい変わったみたいなのですごく嬉しいですね」。
――演技初心者の人って、レッスンの最初に、自分をさらけ出して演じるということに戸惑いを感じると聞きますが、みなさんは歌やダンスで自分をさらけ出してるので、そこは大丈夫ですよね。
「確かに。ライブでは自分が思っている以上に素が見えていると思います。ライブDVDを観ても、『わっ、自分ってこんな顔で踊ってるんだ!』と驚きます。ステージに関しては、他の演技初経験の人よりは慣れているかしれませんね」。
――先輩でも歌やダンスがメインで、舞台をやっている人も結構いますよね。最近だとLeadの古屋敬多さんや鍵本輝さんとか。そういう先輩の舞台を観ていて刺激を受けることも?
「そうですね、敬多さんの12月の舞台は絶対に観に行きたいと思いますし、w-inds.の(千葉)涼平さんの舞台とか、それはダンスも含んでいて、楽しみながら観させていただきました」。
――先輩方のライブのステージと比べると、舞台での演技はまた違う面を観られると思いますが、萌々香さんの場合もフェアリーズのライブの時とは全然違う感じになりそう?
「そうですね。七海ってあまり動かないんですけど、私、普段からめちゃめちゃ動くんですよ。しゃべっている時も手とかすぐ動きます。あと、しゃべるテンポもいつもゆっくりじゃないので、まったく違った面が見られると思います(笑)」。
――今から準備しておくことってありますか?動きが少ないことに慣れる練習とか(笑)。
「毎週『Going! Sports & News』の生放送に(お天気キャスターとして)出させていただいているので、動かないことはそこで鍛えられていますね(笑)。生放送なので集中力が大事で、その面では鍛えられていると思います」。
――そんな『Going!』では、普段の芸能の仕事では会えないような人とも会えていますよね。
「そうですね。スポーツ選手の方にも取材をさせていただくこともあります。すごく刺激をもらいますし、自分ももっと頑張らなければと思うところもたくさんあります。しゃべる仕事が多くなったので、その面では変わったなと思いますし、今回は演技ということでさらに仕事の幅が広がるので、これからのお仕事がもっと楽しみになりますね」。
――しゃべるということでは、フェアリーズでは自分がメインでMCをやることが多い?
「いや、まったくです! MCでしゃべるのは結構苦手なので(笑)。普段はよくしゃべるんですけど、いざ人前に出るとすごく緊張しちゃって、イベントやライブでのトークはほかのメンバーに任せっきりで、私は周りでお客さんに向かって動いていたりするだけで(笑)」。
ドラム、キーボード、ギター…さまざまな楽器にチャレンジ中
いつかステージで披露したり音楽をプロデュースできれば
――今年に入ったくらいからソロで活動する機会が増えたのかな?
「そうですね。前にソロで曲を出させていただくこともありましたが、今年が一番多いなと思います」。
――グループで動く時と何か違いはありますか?
「うちのメンバーって結構うるさいので、楽屋にいる時にすっごい静かで、いつも以上に楽屋が広く感じて最初は戸惑いました」。
――メンバーと一緒だとどうしてもメンバーだけで固まってしまうけど、一人だとほかの共演者とも交流する機会が増えるのかも?
「そうですね。共演者の方に話しかけられる機会も増えて、それで助けられたこともあったり。また楽屋でマネージャーさんと二人だけでじっくり話し込むことが増えたので、それも良かったです」。
――テレビ番組でのソロ活動によって、グループに戻った時に役立ったこともありますか?
「リリースイベントで囲み取材をしていただく時など、聞かれたことに対して、いいタイミングでさっと受け答えをできるようになったり、予期せぬ質問にも、これまで以上に的確に答えられるようになったかなと思います。あと、メンバーで何かのコメント録りをしている時に誰かがつまっちゃたりしても、気楽にフォローできるようになりました」。
――ところで最近、凝っていることはありますか?プライベートでも仕事絡みでも。
「最近いろんな楽器に挑戦しています。今はドラムとキーボードとギターを習って。高校を卒業して時間ができてから始めました」。
――それは仕事に活かすために?
「はい。いつかはステージで楽器を披露できたらいいなと思いますし、ドラムをやることでリズム感を鍛えられるというのもありつつで。他のメンバーも楽器をやっているので、いつかみんなで楽器を披露できたらいいねと話しています」。
――その先には、自分たちの音楽をセルフプロデュースまでやったり?
「そうですね。今はまだ考えていないですけど、いつかは!とは思いますね。先輩で自分で曲を作っている方もいるので…」。
――w-inds.の橘慶太さんなどは本格的ですよね。
「はい。以前慶太さんとお話をした時に、『いつか一緒に音楽を作ろうよ』と言ってくださったので、ほんとにいつか叶えたいですね」。
――萌々香さんプロデュースで、メンバー演奏のフェアリーズの新曲、いつか聴かせていただきたいですね!
伊藤萌々香(いとう・ももか)
生年月日:1997年12月15日(19歳)
出身地:埼玉県
血液型:O 型
2011年、フェアリーズとして、シングル『More Kiss/Song for You』でデビュー。2014年にはグループ活動と並行し、シングル『Poker Face』でソロデビューも果たす。
【CHECK IT】
現在、『Going! Sports & News』(日本テレビ系)に土曜日のお天気キャスターとしてレギュラー出演中。舞台『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE~さよなら絶望学園~2017』は2017年3月16日(木)~26日(日)に東京・Zeppブルーシアター六本木、3月30日(木)~4月2日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。
舞台の詳細はこちらから
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